<新興国eye>前週のインド株、企業の好決算や米金融緩和継続などを好感し反発=BRICs市況
2021/5/6 8:48
前週(4月26-30日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の30日終値は前日比1.98%安の4万8782.36、週間ベースでは23日終値比1.89%高となり、4週ぶりに反発した。
週明け26日の指数は反発して始まり、29日まで4連騰した。
週前半は、米中の明るい景気見通しでインドの輸出拡大への期待感が強まったほか、米国の新型コロナワクチンの供給支援の表明によりインド国内のワクチン供給懸念が後退したことも支援材料となった。個別銘柄ではICICI銀行が1-3月期決算で純利益が3倍増となったことが好感された。
週半ばから後半にかけては、ノンバンク大手バジャジ・ファイナンスと自動二輪車大手TVSモーターの四半期決算が好調となり、ICICI銀行や住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)、コタック・マヒンドラ銀行などの金融株や自動車株が買われ、指数の上げを主導。その後もFRB(米連邦準備制度理事会)がFOMC(米連邦公開市場委員会)で金融緩和政策スタンスを当面、継続する方針を示したことでインドなどの新興国からの投資資金の流出懸念が後退し、インド株をサポートした。
週末30日は急反落した。1日当たり新型コロナ感染者数が38万6693人と、過去最多を更新したことや、ワクチンの供給不足・供給遅延が嫌気された。
今週(3-7日)のインド市場は、新型コロナ感染の急拡大や変異ウイルス、ワクチン接種の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向、米中関係、米長期金利や原油価格の動向、インド国内の景気動向や金融緩和期待、主要企業の四半期決算などが注目される。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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