<特集>好決算銘柄ピックアップ(3)=積水化学―高機能プラスチックや住宅の需要拡大に期待

株式

2021/5/7 17:22

 積水化学工業<4204.T>を拾いたい。同社の22年3月期の連結業績は、売上高1兆1326億円(前期比7.2%増)、営業利益860億円(同27.8%増)と増収大幅な増益を予想する。新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、高機能プラスチックスカンパニーでは、世界市場で自動車、スマートフォンの市況は堅調に推移するとみられる。住宅カンパニーでは、住宅着工をはじめとした内需も緩やかに回復することが見込まれる。業績の前提となる為替レートは、1ドル=105円、1ユーロ=127円としている。配当は、中間期24円(前期実績23円)、期末25円(同24円)の合計49円(同47円)に増額する計画。

 株価は、22年3月期の連結利益予想が、市場予想平均に届かず、失望売りに押され4月30日には年初来安値となる1865円まで売られる場面がみられた。市場側の高い回復期待と、会社側の見込みに温度差がみられたが、同社のPERは14.8倍で、同社が属する化学業種の平均PER27.8倍よりも低く割安で、修正高に進むことが期待される。

提供:モーニングスター社

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