<米国株情報>ペロトン、リコールの影響限定的との思惑浮上

株式

2021/5/10 10:31

 家庭用フィットネス機器・双方向トレーニングサービス大手ペロトン・インタラクティブ<PTON>が6日、ルームランナー2製品の計12万6050台を自主回収(リコール)すると発表した。同社が販売したルームランナーに巻き込まれる事故が複数確認され、うち1件は子どもが死亡しており、これを受けたもの。機器使用による子どもの死亡事故を受けた製品リコール(無償回収・修理)の業績への悪影響は限定的との思惑が広がったためだ。米経済専門チャンネルCNBC(電子版)が伝えた。

 同社が6日、発表した21年6月期第3四半期(1-3月)の決算を発表し、事故原因を調査していた米国消費者製品安全委員会(CPSC)との協議により、問題を起こした「トレッド+」と「トレッド」のルームランナー計12万6050台をリコールすると発表していた。

 英金融大手バークレイズは7日付の顧客向けリポートで、「リコールは今後、短期的に同社の財務指標に悪影響を与える」としたが、長期的にみると、リコール発表は「思慮深い決定」と一定の評価を与えた上で、「ペロトンがデジタルフィットネス機器業界のリーダー的存在となり続けることに変わりない」とした。

 また、小売業界専門の金融調査会社テルシー・アドバイザリー・グループは同日、「ペロトン製のフィットネスバイクの需要は依然、堅調だ」とし、その上で、リコール対象の売上構成比率が高くないことから影響は限定的と指摘。リコールの最終的な結果が不透明として、目標株価を150ドルから120ドルに引き下げたが、投資判断は「アウトパフォーム」(強気)に据え置いた。スイス金融大手クレディ・スイスもペロトンの目標株価を164ドルから152ドルに引き下げたものの、投資判断は「アウトパフォーム」を据え置いた。

 ペロトンの株価は7日、一時9%超急伸したが、前日比0.04%高の83.81ドルで引けた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ