日経平均は492円高と4日ぶり大幅反発、米株高を受け買い先行、前日の大幅3日続落の反動も=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比492円89銭高の2万7940円90銭と4日ぶりに大幅反発。朝方は、米長期金利の上昇一服などを背景に13日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。きのう日経平均が大幅に3日続落(合計2070円33銭安)した反動もあり、前場の早い段階で2万7946円56銭(前日比498円55銭高)まで上昇した。その後、上げ幅を縮小する場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、前引けにかけて高値圏で推移した。この日算出の日経平均先物ミニ・オプション5月限のSQ(特別清算指数)の市場推定値は2万7748円22銭。

 東証1部の出来高は6億1171万株、売買代金は1兆4171億円。騰落銘柄数は値上がり1905銘柄、値下がり250銘柄、変わらず36銘柄。

 市場からは「急落した反動の範囲内であり、再度売られるリスクがある。米ナスダック指数の戻りが鈍く、再び軟化すれば、日本株売りにつながる。ただ、下げても限定的とみられ、日経平均の下値は2万7000円前後か」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、シチズン時計<7762.T>、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が上昇。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、INPEX<1605.T>などの鉱業株も堅調。住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も高い。JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、大林組<1802.T>、長谷工<1808.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も買われた。

 半面、パルプ紙株では、王子HD<3861.T>が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も軟調となり、東邦鉛<5707.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も売られた。

 個別では、ダブルスタン<3925.T>がストップ高カイ気配となり、RobotH<1435.T>、アシックス<7936.T>、ADWAYS<2489.T>、JCRファーマ<4552.T>、日本プラスト<7291.T>、クロスマーケ<3675.T>がストップ高。いすゞ<7202.T>などの上げも目立った。半面、板硝子<5202.T>、フロンティM<7038.T>、川田TECH<3443.T>、GDO<3319.T>、ファルテック<7215.T>、フィールズ<2767.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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