<米国株情報>AT&T、ディスカバリーとメディア事業統合で近く合意か

株式

2021/5/17 13:59

 通信大手AT&T<T>は近く、傘下のワーナーメディアおよび有料衛星放送大手ディレク・ティービーを、メディア・エンターテインメント大手ディスカバリー・コミュニケーションズ<DISCA>と統合することで合意する可能性がある。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが16日、関係者の話として伝えた。

 報道によると、合意すればAT&Tの株主が統合後の新会社の大半の株式を保有する。

 AT&Tは20年だけで約300万人もの有料視聴者を失っており、20年12月期第4四半期の決算では155億ドルの現金支出を伴わない減損損失を計上するなど、動画事業戦略の見直しに迫られている。また、ディレク・ティービーやワーナーメディア(旧タイム・ワーナー)の買収で巨額の資金を投じたことについて、AT&Tのアクティビストファンドとして知られるポール・シンガー氏が率いるヘッジファンドのエリオット・マネジメントは資産売却を強く要求している。

 AT&Tでは、ワーナーメディアが20年5月27日から開始した新しい定額制動画配信サービス「HBO Max」をスタートさせている。一方、ディスカバリーも1月、リアリティ番組を網羅した新サービス「ディスカバリープラス」を立ち上げている。どちらも成長が期待される動画配信サービス事業への転換を目指しており、統合により動画配信サービス大手のネットフリックス<NFLX>やウォルト・ディズニー<DIS>の「ディズニー+(プラス)」などとの競争力を高める狙いがあるようだ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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