日経平均は577円高と大幅反発、米株先物高を受け買い優勢、台湾株の大幅高も支え=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比577円81銭高の2万8402円64銭と大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。17日の米国株式は反落したものの引けにかけ下げ渋り、時間外取引(日本時間18日)での米株価指数先物高を受け、投資家心理が改善。相場下落が懸念されていた台湾加権指数の大幅高も支えとなり、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万8480円90銭(前日比656円07銭高)まで上昇した。その後は、戻り売りに上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は6億2247万株、売買代金は1兆3518億円。騰落銘柄数は値上がり1766銘柄、値下がり358銘柄、変わらず63銘柄。

 市場からは「きのうは台湾株安で先物中心に値を下げ、きょうは台湾株高で買い戻されるという短期的な動きだ。米インフレ懸念から早期テーパリング(量的緩和の段階的縮小)が警戒され、マーケットは依然不安定であり、当面は値の荒い展開が続くとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友鉱<5713.T>、東邦鉛<5707.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が上昇。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。リクルートHD<6098.T>、HIS<9603.T>などのサービス株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も買われた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。

 半面、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が軟調。王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、AOITYO<3975.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、ダントーHD<5337.T>、ティラド<7236.T>、ファイバーG<9450.T>、ノーリツ<5943.T>などの上げが目立った。半面、UMCエレ<6615.T>、ユニデンHD<6815.T>、サクサ<6675.T>、ギフティ<4449.T>、河西工<7256.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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