ゆうちょ銀行が堅調、三菱UFJモルガン証は「ニュートラル」・目標株価950円に引き下げ

株式

2021/5/18 16:05

 ゆうちょ銀行<7182.T>が堅調。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では17日付で、レーティングを「オーバーウエート」(強気)から「ニュートラル」(中立)に、目標株価を1200円から950円に、それぞれ引き下げている。

 従来は自己株取得シナリオでの50%への引き下げがぎりぎり可能な1200円を目標株価としており、これに伴い、従来の目標PBRは自己株取得前のBPS2776.6円の0.43倍だった経緯がある。前回変更前にはマイナス金利導入後の同社のPBRの平均である0.39倍を使用、市場が減配を気にし始めたのは2020年頃からだが、コロナ禍での株価下落は行き過ぎだったことを踏まえ、2020年12月以降の平均をとり0.31倍にするとしている。これを22年3月期予想BPS3053円に適用し、950円に設定するとしている。

 また、かんぽ生命保険<7181.T>が自己株取得によって日本郵政<6178.T>の持ち株比率を50%以下に引き下げ、22年3月期配当の増配を発表したことから、同社の日本郵政の保有比率の引き下げ、資本政策について従来よりも踏み込まざるを得ない機運が高まる可能性があると同証券ではみているとコメント。同社のスタンスが変われば、株価の方向性も大きく変わるだろうと指摘している。

 18日の終値は、前日比1円高の962円。

提供:モーニングスター社

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