明日の日本株の読み筋=上値抑制か、MSCIリバランスに伴う大規模売りに警戒

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2021/5/26 16:55

 あす27日の東京株式市場で、主要株価指数は上値抑制の展開か。同日大引けには、世界の投資家がベンチマークとするMSCI指数のリバランスが実施され、それに伴う大規模売り観測が需給面で警戒される。日本株については新規採用はなく、除外や構成比低下により、最大6000億円の資金流出が予想され、ヘッジ売りが上値圧迫要因として意識される。

 26日発表予定の米半導体大手エヌビディア決算の内容次第では、国内半導体セクター物色を後押し、指数を下支えする可能性もあるが、28日には注目の米個人消費支出(PCE)デフレターが発表される。物価上昇の加速を示唆する結果となれば、早期緩和縮小の思惑が再燃しかねないだけに見極めたいの空気が強まる公算もある。

 26日の日経平均株価は5営業日続伸し、2万8642円(前日比88円高)引け。朝方は、25日の米国株安を受け、157円安と安く寄り付いたが、その後は切り返した。時間外取引での米株価指数先物高を支えに上げに転じ、上げ幅は一時150円を超えた。戻り売りに上げ幅を縮小する場面もあったが、先物に断続的な買いが入り、後場終盤に向けて持ち直した。

提供:モーニングスター社

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