日経平均は193円安と6日ぶり反落、売り一巡後は下げ幅を縮小する動きに=27日前場
27日前場の日経平均株価は、前日比193円16銭安の2万8449円03銭と6日ぶりに反落して取引を終了した。朝方から売りが先行し、午前10時15分には同281円63銭安の2万8360円56銭を付けている。時間外取引で米株価指数先物が下落したことや、台湾の加権指数が5日ぶりに反落し、中国・上海総合指数も弱含みで推移するなど、軟調な動きにあることなどが意識されたようだ。その後は、下げ幅を縮小する格好となった。外国為替市場では、ドル・円相場が109円05銭前後で、足元ではやや円高方向にある。東証1部の出来高は5億2493万株、売買代金は1兆1534億円。騰落銘柄数は値上がり793銘柄、値下がり1237銘柄、変わらず149銘柄だった。
市場では「国内に手がかりとなる材料に乏しいなか、週末や月末を控えることもあり、模様眺めムードが広がる場面となりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。
個別では、ライク<2462.T>、ミダック<6564.T>、ホクシン<7897.T>、リログループ<8876.T>、サニックス<4651.T>などが下落。半面、タチエス<7239.T>、ミツバ<7280.T>、FUJIMI<5384.T>、双信電機<6938.T>、EIZO<6737.T>などが上昇している。
提供:モーニングスター社
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