日経平均は141円安と3日ぶり反落、米金利上昇に米国株安を受け売りが先行=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前日比141円22銭安の2万8916円89銭と3日ぶりに反落。朝方は、米長期金利の上昇を背景に3日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万8764円68銭(前日比293円43銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋りの流れとなったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は5億2064万株、売買代金は1兆1477億円。騰落銘柄数は値上がり1002銘柄、値下がり1055銘柄、変わらず135銘柄。

 市場からは「値がさハイテク株が崩れ、指数を圧迫した。国内に材料はなく、なかなか上に行けない。ワクチン接種が広く浸透するまでは辛抱するしかない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株が軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株も売られた。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>などの機械株も値を下げた。

 半面、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も高い。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も引き締まった。

 個別では、大真空<6962.T>、ギフティ<4449.T>、ポプラ<7601.T>、プレミアG<7199.T>、RobotH<1435.T>などの下げが目立った。半面、サニックス<4651.T>、小野測器<6858.T>、富士石油<5017.T>、T&Gニーズ<4331.T>、稀元素<4082.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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