<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年GDP見通しを4.36%増に上方修正

新興国

2021/6/8 9:45

 ブラジル中央銀行が7日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.96%増から4.36%増に上方修正された。上方修正は7週連続、1カ月前の予想は3.21%増だった。また、22年の見通しも前週予想の2.25%増から2.31%増に上方修正された。1カ月前の予想は2.33%増だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の5.31%上昇から5.44%上昇に引き上げられた。引き上げは9週連続、1カ月前の予想は5.06%上昇だった。22年の見通しも前週予想の3.68%上昇から3.70%上昇に引き上げられた。引き上げは4週連続、1カ月前の予想は3.61%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.75%に据え置かれた。1カ月前は5.50%だった。22年末時点の見通しも前週予想の6.50%に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前は6.25%だった。次回6月15-16日会合時点の見通しも前週予想の4.25%に据え置かれた。据え置きは5週連続となった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.30レアルに据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前の予想は5.35レアルだった。22年末時点の見通しも前週予想の5.30レアルに据え置かれた。据え置きは2週連続、1カ月前は5.40レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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