<米国株情報>SEC、ロビンフッドなどへの規制検討中か―「ミーム銘柄」の乱高下で

株式

2021/6/9 10:25

 SEC(米証券取引委員会)は、AMCエンターテインメント・ホールディングス<AMC>やゲームストップ<GME>などの「ミーム銘柄」が乱高下していることを受け、不正行為や市場操作の兆候を調査していると発表したが、同時に個人投資家がトレーディングに利用しているインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)やロビンフッドなどの小規模なオンライン証券会社に規制を導入する方向で検討しているもようだ。経済専門テレビ局フォックス・ビジネス(電子版)などが7日、関係者の話として伝えた。

 ミーム銘柄は主に、オンライン掲示板「レディット」のスレッド「ウォールストリートベッツ」などのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に呼応した個人投資家が、ロビンフッドなどが提供する証券売買の簡易アプリを使って投機を仕掛けている。SECではこれらの証券会社が投資家の保護を怠り、「ゲーミフィケーション(投資ゲーム)」を促しているとみている。

 関係者によると、SECはこれらオンライン証券会社に対し、ミーム銘柄の売買は投資リスクが高く、多額の損失を被る可能性があることを警告させる規制措置を検討している。管理者としてのフィデューシャリー義務(善管注意義務)を負わせることで、ミーム投資家による投機を防ぎたい考えだ。これらの規制措置は、本来、証券ブローカーやディーラーが顧客の最善の利益のために行動することを義務付けている「Regulation Best Interest」(最善の利益規則)規制だ。同規制は19年に導入されている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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