ファーストリテが年初来安値、SMBC日興証は「2」継続、目標株価は8万7000円に引き下げ

株式

2021/6/9 17:05

 ファーストリテイリング<9983.T>が続落、760円安の8万2500円まで売られ、3月25日につけた年初来安値8万2570円を更新した。SMBC日興証券では8日付で、投資判断「2」(中立)を継続、目標株価は9万3000円から8万7000円に引き下げている。

 国内月次売上が低調なことから業績予想を下方修正し、あわせて目標株価を8万7000円に引き下げるとしている。売上鈍化の主因として、(1)コロナを受け2020年6-10月は消費者の嗜好がカジュアルテイスト一辺倒となりややブーム的な恩恵となったこと(2)そのため3月の価格改定が客数/購買点数増に結びついていないこと(3)同社は週末販促など国内では定期的にイベントを活用した売上施策を打ち、GWや6月の感謝祭は大きなイベントだが、GW直前に緊急事態宣言入りしたことで狙った販促効果から乖離が出ていること――と考えているという。競合問題でもMD問題でもなく、コロナによる一過性現象であることから、マルティプル低下圧力は強くないと判断するものの、短期的にはポジティブなカタリストが不足していると考えているという。

 同証券では連結営業利益について、21年8月期2450億円(前期比64%増、従来2683億円、会社側計画は2550億円)、22年8月期3187億円(従来3354億円)、23年8月期3693億円、24年8月期4097億円、25年8月期4473億円と試算している。

 9日の終値は、前日比430円安の8万2830円

提供:モーニングスター社

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