<米国株情報>ゲームストップ、第1四半期は2ケタ増収に赤字縮小―増資も発表

株式

2021/6/10 10:47

 ビデオゲーム販売大手ゲームストップ<GME>が9日引け後に22年1月期第1四半期(21年2-4月)の決算を発表した。

 売上高は前年同期比25%増の12億8000万ドルと大幅増収を達成し、最終赤字は6680万ドル(前年同期は1億6570万ドルの赤字)、調整後の1株当たり損益(EPS)は0.45ドルの赤字(同2.44ドルの赤字)にそれぞれ縮小。売上高は市場予想を上回り、赤字額も市場予想ほど膨らまなかった。

 決算と同時に、最大500万株の新株を「アット・ザ・マーケット・オファリング(ATM)」方式で売却すると明らかにした。引受幹事が新株を株式市場に直接放出するATM方式での増資は4月5日に続いて2回目。調達資金は事業拡張や債務減額によるバランスシートの改善などに充てる。ATM方式では高い水準で売却できるメリットがある一方、短期的に売り圧力が高まるとされ、4月のときも株価は一時16%超急落している。

 また、決算発表前に開かれた株主総会では、ゲームストップの大株主(13%保有)でペットフード大手チューイ<CHWY>の共同創業者であるライアン・コーエン氏が取締役会長に承認された。コーエン氏は1月からゲームストップの取締役となっている。コーエン氏は今後、イーコマース(電子商取引)事業に注力し、ゲームストップの業績を急回復させるとしており、その一環として、アマゾン・ドットコム<AMZN>元幹部のマット・ファーロングとマイク・レクーペロの両氏をそれぞれCEO(最高経営責任者)とCOO(最高執行責任者)に起用することも明らかにした。

 ゲームストップの9日終値は0.85%高の302.56ドル。一時10%高となったが、引けにかけて失速した。同社は「ミーム銘柄」の一角として個人投資家の売り買いが交錯しており、値動きの荒い展開が続いている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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