明日の日本株の読み筋=もみ合いか、FOMC直前で結果待ち、テクニカル好転も戻り売り警戒

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株式

2021/6/15 17:03

 あす16日の東京株式市場は、もみ合い商状か。現地16日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を直前に控え、結果待ちの空気が広がる可能性がある。市場では、「大きな政策変更はなく、テーパリング(債券の購入規模縮小)議論もないとの楽観的な見方に傾いている」(銀行系証券)との声が聞かれるが、内容を見極めたいとの見方も少なくなく、積極的な売買は抑制されそうだ。

 一方、テクニカル好転の流れは無視できない。日経平均株価はきのう上値抵抗線として意識された75日を上抜き、きょうは三角もち合いを上放れて日足一目均衡表の「雲」上限を突破した。強気を示唆するシグナルが点灯している。もっとも、「2万9500円オーバーでは相当戻り売りが出てくるとみられ、上値は重くなるだろう」(前出の銀行系証券)との警戒感も指摘される。

 15日の日経平均株価は大幅続伸し、2万9441円(前日比279円高)引け。朝方は、14日のナスダック総合株価指数が最高値を更新した流れを受け、ハイテク株中心に買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、上昇基調となった。伸び悩む場面もあったが、買い意欲は根強く、大引け近くには上げ幅が310円を超えた。

提供:モーニングスター社

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