日経平均は45円高と反発、上げ転換後は手掛かりに乏しいものの堅調に推移=24日前場

 24日前場の日経平均株価は、前日比45円23銭高の2万8920円12銭と反発して取引を終了した。きのうの上値の重い値動きから、朝方は売りが先行。その後、下げ渋る動きをみせたことや、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことを追い風に、午前11時8分には、同60円45銭高の2万8935円34銭を付ける場面もみられた。その後も、手掛かりに乏しいものの堅調な値動きが続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=111円前後(23日は110円87-89銭)で、朝方から小動き。東証1部の出来高は4億1011万株、売買代金は9803億円。騰落銘柄数は値上がり1107銘柄、値下がり943銘柄、変わらず140銘柄だった。

 市場では「上値を買い進む手掛かりに欠ける中、新型コロナワクチンの接種拡大による経済活性化が下支えとなり、当面は現在の水準近辺でのもみ合いを強いられそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も高い。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、19業種が上昇、14業種が下落した。

 個別では、オリバー<7959.T>(監理)、DLE<3686.T>、野村マイクロ<6254.T>、リニカル<2183.T>、フリュー<6238.T>などが上昇。半面、Jリース<7187.T>、タムラ製<6768.T>、MDV<3902.T>、エスクリ<2196.T>、アトラエ<6194.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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