<新興国eye>トルコ6月経済信頼感指数、サービス・小売業が3カ月ぶり改善

新興国

2021/6/25 12:27

 トルコ統計局が24日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す6月セクター別経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比6.2%上昇の108.5と、5月の同1.1%低下から3カ月ぶりに改善した。

 これは、サブ指数である今後3カ月間の需要見通し(先行指数)が前月比9.7%上昇(5月は5.2%上昇)の119.6と、大幅に改善したため。過去3カ月間の景況感(遅行指数)も同5.6%上昇(同6.3%低下)の102.2、また、過去3カ月間の需要(遅行指数)も同2.8%上昇(同2.2%低下)の103.7と、いずれも改善した。

 小売業も同4.8%上昇(同2.1%低下)の105.7と、3カ月ぶりに改善した。サブ指数の今後3カ月間の販売見通しは同9.6%上昇(同5.9%上昇)の121.6。商品在庫は同1.5%低下(同3.5%上昇)の89.4と悪化したものの、過去3カ月間の販売活動は同5.0%上昇(同13.6%低下)の106と、大幅に改善した。

 建設業は同3.6%上昇(同3.0%上昇)の82.4と、2カ月連続で改善した。サブ指数の受注残は同2.3%上昇(同0.5%低下)の76.3と改善、今後3カ月間の雇用見通しも同4.6%上昇(同6.3%上昇)の88.6と、2カ月連続で改善した。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。今年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ