<米国株情報>モルガンSが四半期配当金を2倍に引き上げ

株式

2021/6/30 10:40

 証券大手モルガン・スタンレー<MS>は28日、株主への利益還元策として、21年12月期第3四半期(7-9月)から1株当たりの四半期配当金を0.35ドルから2倍の0.70ドルに引き上げたほか、22年6月までに最大120億ドル相当の自社株買いプログラムを実施する計画も明らかにした。

 このほか、金融大手のバンク・オブ・アメリカ<BAC>やジェイピー・モルガン・チェース<JPM>、証券大手のゴールドマン・サックス<GS>も配当金の引き上げを発表している。

 大手金融機関の増配発表は、FRB(米連邦準備制度理事会)が24日にコロナ禍での大手23行を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果を公表したあとに行われている。ストレステストの結果について、FRBは、「すべての金融機関が最低所要自己資本比率を超えていることが確認された」とした上で、「今後、厳しいリセッション(景気後退)下でも家計や企業への融資を継続できる強い自己資本を保有している」とした。こうした各行の増配計画は経営への自信の表れといえる。

 金融大手ウェルズ・ファーゴ<WFC>も同日、第3四半期から四半期配当金を2倍の0.20ドルに引き上げ、180億ドルの自社株買いを実施すると発表したが、同行は20年のストレステスト後に配当金を0.51ドルから0.10ドルに引き下げていた。また、金融大手シティグループ<C>は配当金を据え置く方針を明らかにした。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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