日経平均は151円安と4日続落、手控えムードが強まるなか下げ幅を拡大=7月1日前場

 7月1日前場の日経平均株価は、前日比151円31銭安の2万8640円22銭と4日続落して取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、株価指数先物に断続的な売りが出たことから下げに転じた。一時下げ渋る動きをみせたが、時間の経過とともに軟調度合いが強まる格好となり、午前11時29分には、同159円66銭安の2万8631円87銭と安値を付ける場面が見られた。時間外取引で米株価指数先物が上昇する一方、中国・6月財新製造業PMIが51.3と、市場予想平均の51.9をやや下回り、中国・上海総合指数が不安定な値動きとなっていることもあり、手控えムードが強まったもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=111円05銭前後(6月30日は110円54-55銭)で、朝方から小動き。東証1部の出来高は4億915万株、売買代金は9966億円。騰落銘柄数は値上がり867銘柄、値下がり1168銘柄、変わらず148銘柄だった。

 市場では「現地2日の米6月雇用統計の発表を前に、海外投資家が売買を手控えていることから、目先的な値動きを狙った中小型株の売買が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、京セラ<6971.T>、村田製<6981.T>などの電機機器株も安い。バンナムHD<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>などの卸売も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、27業種が下落、6業種が上昇した。

 個別では、マルマエ<6264.T>、セラク<6199.T>、キャリアイン<6538.T>、DMG森精機<6141.T>、スノーピーク<7816.T>などが下落。半面、パイプドHD<3919.T>、パソナ<2168.T>、ダイセキS<1712.T>、リニカル<2183.T>、ゲンキードラ<9267.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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