明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、米市場休場で手掛かり材料乏しくコロナ問題など重し

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2021/7/5 16:32

 あす6日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。現地5日の米国市場は、独立記念日の振替休日に伴い休場となり、手掛かり材料に乏しい。東京を中心に新型コロナウイルスの感染者数が再拡大するなか、感染力が強い「デルタ株」の流行が懸念されるとともに、ワクチンの供給不足で接種が思うように進まず、相場の重しとして引き続き意識される。

 また、需給面では、日経平均やTOPIX(東証株価指数)などの指数連動型ETFの決算日(分配金支払い基準日)に絡む、分配金のねん出売りが想定され、上値抑制要因として注視される。ちなみに、決算日は7月8日と9日に多く、8000億円規模の売り需要が見込まれている。

 5日の日経平均株価は反落し、2万8598円(前週末比185円安)引け。前週末の米国株式市場では、主要3指数がそろって最高値を更新したものの、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念などが重しとなり、下げ幅は一時200円を超えた。なかで、ソフバンG<9984.T>やファストリテ<9983.T>の下げが響き、指数の足を引っ張った。その後の戻りは限定され、大引けにかけて安値圏で停滞した。市場では、「米国株の最高値更新にもかかわらず、日経平均は安く始まり、状況は悪い。基本的には、国内に買い材料がなく、きっかけを待つしかない」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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