日経平均は154円安と続落、朝安後もジリ安の展開が続く=8日前場

 8日前場の日経平均株価は、前日比154円78銭安の2万8212円17銭と続落して取引を終了した。朝方から売りが先行。一時下げ渋る動きをみせる場面もみられたが、時間の経過とともにジリ安の展開となり、午前10時58分には、同167円73銭安の2万8199円22銭と安値を付ける場面が見られた。時間外取引で米株価指数先物が下落するなか、中国・上海総合指数が反落し、香港・ハンセン指数も8日続落していることも意識されたもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=110円50銭台(7日は110円63-65銭)で、足元ではもみ合い。東証1部の出来高は4億9321万株、売買代金は1兆987億円。騰落銘柄数は値上がり846銘柄、値下がり1202銘柄、変わらず129銘柄だった。

 市場では「全般安い銘柄が多いが、中小型株に限らず大型株でも物色の矛先が向かう銘柄がみられるなど、当面は選別色が強まる展開が続きそうだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、24業種が下落、9業種が上昇した。

 個別では、ペッパー<3053.T>、Sansan<4443.T>、MSコンサル<6555.T>、インプレス<9479.T>、大黒天<2791.T>などが下落。半面、ネクステージ<3186.T>、プロレドP<7034.T>、ユーグレナ<2931.T>、ユニプレス<5949.T>、アルゴグラ<7595.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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