富士通が小動き、野村証は「BUY」継続、目標株価は2万4600円に引き上げ

株式

2021/7/9 15:40

 富士通<6702.T>が小動き。野村証券では8日付で、投資判断「BUY」(買い)を継続、目標株価は2万500円から2万4600円に引き上げている。

 同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を2万4600円に引き上げるとしている。連結営業利益について、22年3月期2850億円(前期比7%増、従来2700億円、会社側計画は2750億円)、23年3月期3200億円(従来3000億円)、24年3月期3500億円(同3300億円)と試算している。

 7月1日発表の日銀短観によると22年3月期の全産業のソフトウエア投資額は前期比16.1%増計画となり、4月時点の同7.3%増から大幅に上方修正され、同証券では同社のテクノロジーソリューションの通期計画の達成はやや厳しいと見ていたものの、今回計画を達成するとの見方に変更したとしている。オフショアの活用などにより着実にサービス事業の収益性改善が進む見通しであるほか、デバイスソリューションは元々計画を上回ると見ており、22年3月期の連結営業利益は2期連続最高益を更新すると予想している。

 また、22年3月期の自己株式取得500億円計画に沿って2カ月間で100億円実施済みで、サービスの利益成長と株主還元のバランスが取れ、今後3年間の連結1株利益成長率は年11.6%を予想している。

 9日の終値は、前日比230円高の2万1080円。

提供:モーニングスター社

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