日経平均は223円高と大幅続伸、米国株の連日最高値更新で買い優勢=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比223円04銭高の2万8792円06銭と大幅続伸。朝方は、米4-6月期決算発表の本格化を前に好業績期待から、12日の米国株式が連日で最高値を更新した流れを受け、買い優勢で始まった。株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万8852円31銭(前日比283円29銭高)まで上昇した。その後、利益確定売りにいったん伸び悩んだが、下値は限定され、前引けにかけて2万8800円近辺でもみ合った。

 東証1部の出来高は4億8062万株、売買代金は1兆1033億円。騰落銘柄数は値上がり1536銘柄、値下がり542銘柄、変わらず109銘柄。

 市場からは「米企業決算への期待感から、買い戻されている。ただ、日経平均は2万9000円に近づき、この先は売りがどっさり控えており、このまま調子よく上には進まないだろう。あとは決算にらみの展開になるが、それにワクチン接種進展や補正予算の話が出てくれば戻りを試しに行くだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も買われた。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も高い。ファーストリテ<9983.T>、7&iHD<3382.T>などの小売株も値を上げた。

 半面、ヤマトHD<9064.T>、SGHD<9143.T>などの陸運株が軟調。空運株では、ANA<9202.T>がさえない。任天堂<7974.T>、ピジョン<7956.T>などのその他製品株も安い。

 個別では、デザインワン<6048.T>、タマホーム<1419.T>、システムソフト<7527.T>、コスモス薬<3349.T>、多木化学<4025.T>などの上げが目立った。半面、ダントーHD<5337.T>、インターアク<7725.T>、東京機<6335.T>、ローツェ<6323.T>、JCRファマ<4552.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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