日経平均は59円安と3日ぶり反落、米国株安を受け売り先行、一巡後は下げ渋る=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比59円12銭安の2万8659円12銭と3日ぶりに反落。朝方は、13日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。きのうの連日上昇(合計777円82銭高)で利益確定売りも出やすく、寄り付き直後に2万8482円82銭(前日比235円42銭安)まで下落した。一巡後は、押し目買いや買い戻しに一時2万8696円80銭(同21円44銭安)まで下げ渋った。その後いったん上値が重くなったが、前引けにかけては底堅く推移した。

 東証1部の出来高は4億7833万株、売買代金は1兆856億円。騰落銘柄数は値上がり1043銘柄、値下がり1004銘柄、変わらず137銘柄。

 市場からは「下がれば押し目買いが入るが、戻れば売られる。日経平均2万8800円以上では戻り売りが出やすい。米国株はこれから上値が重くなり、高値波乱になる可能性がある。8月の米経済指標が強くなればインフレ警戒が高まり、株価指数の下ブレが懸念される」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も軟調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も値を下げた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、富士フイルム<4901.T>、資生堂<4911.T>などの化学株も売られた。

 半面、鹿島<1812.T>、大成建設<1801.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株が堅調。JPX<8697.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株や、東電力HD<9501.T>、東北電<9506.T>などの電気ガス株も高い。任天堂<7974.T>、大日印<7912.T>などのその他製品株や、ZHD<4689.T>、東宝<9602.T>などの情報通信株も買われた。

 個別では、Gunosy<6047.T>、ウイングA<4432.T>、リテールP<8167.T>、新日科学<2395.T>、三陽商<8011.T>などの下げが目立った。半面、ERIHD<6083.T>がストップ高カイ気配となり、多木化学<4025.T>が一時ストップ高。EJHD<2153.T>、ダイヤHD<6699.T>、パルGH<2726.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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