日経平均は256円程度安、売り先行後はやや下げ渋る動きに=16日寄り付き

 16日午前9時21分すぎの日経平均株価は、前日比256円程度安い2万8022円前後で推移する。午前9時7分には、同431円74銭安の2万7847円35銭を付け、取引時間中としては5営業日ぶりに2万8000円を割り込んだ。きのう15日の軟地合いが継続し、手がかり材料難もあり、朝方から売りが先行した。だた、心理的なフシ目の2万8000円を割り込んだことで、短期的なリバウンドを狙った買いも入ったもようで、やや下げ渋る動きとなっている。現地15日の米国株式市場は、NYダウが続伸した一方、ナスダック総合指数は3日続落するなど、まちまちの動き。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比130円安の2万8090円だった。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も安い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も軟調。大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も下げている。

 個別では、三益半導<8155.T>、エーザイ<4523.T>、RPAH<6572.T>、多木化学<4025.T>、メディアドゥ<3678.T>などが下落。半面、Jリース<7187.T>、サーバーW<4434.T>、ヨシムラFH<2884.T>、JCU<4975.T>、北の達人<2930.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時21分時点で、1ドル=109円台の後半(15日は1ドル=109円77-79銭)、1ユーロ=129円台の後半(同129円92-96銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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