<米国株情報>バイオジェンの認知症薬、米医療評価機関が「効果は不透明」と―3病院は投与を留保

株式

2021/7/19 10:25

 バイオ医薬品大手バイオジェン・アイデック<BIIB>と日本のエーザイ<4523.T>が共同開発した認知症(アルツハイマー病)治療薬「アデュカヌマブ(ADUCANUMAB)」について、非営利の医療技術評価機関であるICER(臨床経済評価研究所)の専門家会議は15日、「投与による健康上の恩恵(効果)は不透明」との判断を示した。

 ICERのデービッド・リンド博士は、「現時点でのエビデンスは、アデュカヌマブが認知症の進行を遅らせるか否かを判別するに不十分」とし、中等度アルツハイマー型認知症患者が治療に伴う健康上のリスクや害を上回る恩恵が得られることを示す十分な証拠はないと結論付けている。

 一方、オハイオ州のクリーブランド・クリニック、ニューヨークのマウント・サイナイ・ヘルス・システム、ワシントン州のプロビデンスの3つの大病院は15日、当面の間、認知症患者への投与を留保する考えを示した。FDA(米食品医薬品局)の認可過程が不透明であり、保健福祉省の監察機関が認可過程について調査を開始したことを理由に挙げている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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