米6月住宅着工件数、前月比6.3%増の164.2万戸―市場予想上回る

経済

2021/7/21 10:01

<チェックポイント>

●一戸建てとアパートいずれも2カ月連続で増加

●6月許可件数、3カ月連続で減少―20年10月以来8カ月ぶり低水準

●6月一戸建て未着工件数、6カ月連続で増加

 米商務省が20日発表した6月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比6.3%増の164万3000戸と、5月の同2.1%増(改定前は3.6%増)に続いて2カ月連続で増加し、市場予想の159万-160万戸を上回った。

 着工件数の内訳は、月ごとに変動が激しいアパート(5世帯以上)が前月比6.8%増の47万4000戸、主力の一戸建ては同6.3%増の116万戸と、いずれも2カ月連続で増加した。

 先行指標である住宅建築許可件数はアパート(5世帯以上)が前月比1.6%減と2カ月連続で減少し、一戸建ても同6.3%減と急減したため、全体では同5.1%減の159万8000戸と3カ月連続で減少し、市場予想の170万戸も下回った。

 一戸建ての完成住宅件数は前月比6.1%減の90万2000戸と3カ月連続で減少し、20年11月(91万3000戸)以来、7カ月ぶりの低水準となった。全体ではアパート(5世帯以上)が同10.1%増の41万6000戸と急増したため、同1.4%減の132万4000戸と3カ月連続で減少し、21年に入り2番目に低い水準となっている。

 バックログ(建築許可が下りたあと、未着工となっている件数)は一戸建てが同0.7%増の14万4000戸と6カ月連続で増加し、06年8月(15万2000戸)以来14年10カ月ぶりの高水準となっている。

 他方、一戸建ての建築中件数は前月比2.9%増の67万5000戸と20年6月以降13カ月連続の増加となった。アパート(5世帯以上)は同0.8%増の67万1000戸となったため、全体では同1.8%増(前年比は14.5%増)の135万9000戸となった。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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