今晩のNY株の読み筋=パウエルFRB議長の発言に注目

株式

2021/8/17 17:25

 17日の米国株式市場では、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長などの発言内容に注目だ。来週(26-28日)のジャクソンホール会議を前に早期テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)観測を高める発言が聞かれれば相場にとっては重しになる。また、講演を予定しているカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は今年のFOMC(米連邦公開市場委員会)の投票権を持たないが、16日には同じく今年の投票権を持たないローゼングレン米ボストン連銀総裁のタカ派的な発言に市場も反応している。テーパリングには市場も敏感に反応する可能性があり、注意したい。

 このほか、米7月小売売上高や米7月鉱工業生産などの経済指標にも関心を払っておく必要がある。中国では新型コロナの感染再拡大で弱い経済指標が目立つが、米国でも足元で消費マインドに関連した経済指標が市場予想を大きく下回っている。米景気の回復鈍化は早期テーパリング観測の後退につながる一方、先行き不透明感が意識されればリスクオフの動きが強まりそうだ。

<主な米経済指標・イベント>

・米7月小売売上高、米7月鉱工業生産

・ウォルマート、ホーム・デポなどが決算を発表

・パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が討議に参加

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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