<相場の読み筋>8月23日

2021/8/23 7:45

 前週末20日の米国株式は、NYダウが前日比225.96ドル高の3万5120.08ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同172.874ポイント高の1万4714.663ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4771万株、ナスダック市場が37億187万株だった。米ダラス連銀のカプラン総裁は同日、新型コロナのデルタ株の感染拡大が収まらず、経済に悪影響を及ぼすようであれば、量的緩和策を早期に縮小する考えを改めることもあり得ると発言。前日まで強まっていた早期縮小への警戒感が後退、ハイテク関連株を中心に上昇した。NYダウ採用銘柄では、マイクロソフト<MSFT>やホーム・デポ<HD>、シスコ・システムズ<CSCO>などが値上がり率の上位に入っている。

 23日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価は、前週末20日に大幅続落した反動や、現地20日の米国株式が上昇したこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、買い一巡後は、手がかり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(前週末20日は109円61-63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円03-07銭)と小動き。前週末20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>などが、同20日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同20日の大阪取引所清算値比250円高の2万7260円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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