<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高やプーチン大統領発言を好感し反発=BRICs市況

新興国

2021/8/30 10:28

 前週(23-27日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の27日終値が前日比1.80%高の1664.25、前週比では20日終値比2.51%高となり、反発した。

 週明け23日の指数は反発して始まり、24日も値を上げ、続伸。

 23日は、中国の22日の新規感染者数がゼロとなったことを受け、原油先物価格が上昇したことなどを好感し、ロシア市場でも買いが優勢となった。

 24日は、プーチン大統領が議会演説でロシアの景気回復がほぼ完了し、大規模開発プロジェクトに着手すると発表したことや、ブレント原油先物が1バレル=70.7ドルに上昇したことが買い材料となった。

 25日は反落し、26日も値を下げ、続落。

 25日は、原油先物価格が71.5ドルに上昇したものの、足元の相場上昇による高値警戒感から利益確定売り優勢となった。

 26日は、原油先物価格が反落したほか、これまで積み上げていた信用買い残の解消売りが強まった。

 週末27日は反発した。原油価格が米国南部の大型ハリケーン襲来により、72ドルに上昇したことや、パウエル議長が講演で年内のテーパリング開始を支持したが、利上げを急がない考えを示したことが好感され、海外市場が上昇、ロシア市場でも引けにかけて上げ幅を広げた。

 今週(8月30日-9月3日)のロシア市場は引き続き、デルタ株感染拡大や世界経済の動向、対ロ制裁、ロシア国内の景気対策、原油価格、ルーブル相場、主要企業ニュース、反体制派指導者ナワリヌイ氏の動向などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える31日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や翌1日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表予定は31日の7月失業率、7月小売売上高や1日の8月製造業PMI(購買担当者景気指数)など。RTS指数は1620-1700ポイントの値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、

 ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、

 iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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