ニチレイが3日ぶり反発、SMBC日興証は「1」・目標株価3250円に引き上げ

株式

2021/8/30 16:10

 ニチレイ<2871.T>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券では27日付で、投資判断を「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)に、目標株価を3100円から3250円に、それぞれ引き上げている。

 原料高で値上げへの決断が非常に迅速だったと指摘、コスト高への対応力という経営課題を打ち破り、厳しい環境下でも収益向上に挑む経営体質を評価していとしている。23年3月期は値上げの本格寄与で加工食品は17%増益と予想、収益性は改善に向かい、また、コロナ禍が契機となり、冷凍食品市場は成長が定着しつつあるとしている。同社はその好機を逃さずに新たな需要を獲得しており、今後も増収基調が続くと予想している。23年3月期予想連結一株利益は前期比11%増を予想、足元のPERはTOPIX(東証株価指数)食品株17倍に対して14倍となっており、目標株価3250円は、23年3月期連結一株利益に17倍を乗じて算出されている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期347億円(前期比5.4%増、従来353億円、会社側計画は350億円)、23年3月期382億円(従来365億円)、24年3月期400億円、25年3月期416億円、26年3月期430億円と試算している。

 30日の終値は、前週末比103円高の2817円。

提供:モーニングスター社

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