日経平均は24円高と4日続伸、戻り待ちの売りに一時下げ転換も堅調に推移=22日前場

 2日前場の日経平均株価は、前日比24円99銭高の2万8476円01銭と4日続伸して取引を終了した。朝方から買いが優勢で、午前9時4分には、同175円18銭高の2万8626円20銭を付けている。ただ、戻り待ちの売りや、時間外取引でNYダウ指数先物が下落したことが意識され、一時下げに転じる場面がみられるなど、不安定な値動きをみせる場面もみられた。為替市場では、ドル・円が一時1ドル=109円90銭台(1日は110円39-41銭)と、朝方の水準よりもやや円高方向にある。東証1部の出来高は5億4845万株、売買代金は1兆3537億円。騰落銘柄数は値上がり696銘柄、値下がり1362銘柄、変わらず126銘柄だった。

 市場では「今回の戻りに乗り遅れた投資家の買いで底堅いようだが、2万9000円近辺は、以前もみ合いとなった水準だけに、上値追い風には材料が欲しいところ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。NTT<9432.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も高い。ディスコ<6146.T>、SMC<6273.T>などの機械株や、SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も堅調。ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>などの電機株や、カーボン<5302.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、10業種が上昇、23業種が下落した。

 個別では、東京機<6335.T>、日金銭<6418.T>、丸文<7537.T>、中本パックス<7811.T>、KeePer<6036.T>などが上昇。半面、JR西日本<9021.T>、宮越HD<6620.T>、エスクリ<2196.T>、アトラエ<6194.T>、HIS<9603.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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