日経平均銘柄入れ替え、新規採用の村田製に10日分超の買い需要か―全体で4700億円の換金売り=大和証

株式

2021/9/7 7:59

 日経平均株価の定期銘柄入れ替えが6日に発表され、キーエンス<6861.T>、村田製作所<6981.T>、任天堂<7974.T>が新たに採用されることが分かった。大和証券は村田製へのパッシブ資金(指数連動型ファンド)の流入インパクトが比較的大きくなると試算している。また、除外銘柄との兼ね合いで、日経平均全体に5000億円近い売り需要が発生すると予想している。

 同証券は日経平均パッシブ連動資産について、従来のみなし額面50円換算で各銘柄約2700万株と推計。その上で、新規採用の村田製には10.4日分(過去3カ月の1日平均売買代金ベース)の買い需要が向かうと試算した。同様にキーエンスは6.7日分、任天堂は2.9日分とみている。

 一方、今回の銘柄入れ替えでは日清紡ホールディングス<3105.T>、東洋製缶グループホールディングス<5901.T>、スカパーJSATホールディングス<9412.T>の除外が決まった。同証券によればパッシブファンドによる売却影響は、洋缶HDが51.6日分、日清紡HDが37.8日分に膨らみ、スカパーJは2.7分とはじいている。

 また、換算係数調整株価の合計額の差は新規採用銘柄のほうが大きいため、組み入れに伴う換金売りが日経平均全体に約4700億円のマイナスインパクトをもたらすとみられる。銘柄入れ替えは10月1日に実施され、パッシブファンドのリバランスは前日の9月30日終値ベースで行われる見通し。

提供:モーニングスター社

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