<相場の読み筋>9月8日

2021/9/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前週末比269.09ドル安の3万5100.00ドルと続落、ナスダック総合指数は同10.812ポイント高の1万5374.328ポイントと4日続伸で取引を終了。ナスダック総合指数は4日続けて、終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が8億1171万株、ナスダック市場が38億4859万株だった。前週末3日に発表された米8月雇用統計で、非農業分野の雇用者数が市場予想平均を大きく下回ったことが引き続き意識され、景気敏感株を中心に軟調な展開となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やインテル<INTC>、ネットフィリックス<NFLX>などが高く、同指数の上昇を支えた。

 8日の東京株式は、もみ合い商状となりそう。日経平均株価はきのう7日、一時、取引時間中としては約5カ月ぶりに心理的なフシ目の3万円を回復する場面がみられた。実質的に次期首相を選出する自由民主党の総裁選挙を前に、経済対策への期待感が株価を支える状況が続きそう。ただ、7日続伸したことで終値ベースでは2275円(8.2%)の上昇となっていることから、短期的な過熱感を警戒する動きが出ることも予想され、売り買いが交錯する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(7日は109円89-90銭)とやや円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同130円50-54銭)と小動き。

 7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、アドバンテスト<6857.T>、日産自<7201.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比65円高の2万9965円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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