三越伊勢丹が反発、大和証は「2」・目標株価900円に引き上げ

株式

2021/9/13 15:45

 三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が反発。大和証券では10日付で、投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に、目標株価を850円から900円に、それぞれ引き上げている。

 投資判断引き上げの理由について、経営スタンスが変わり、課題である収益性と資本効率の低さが解消に向かうとみられることを挙げている。事業特性を考慮すると急速な改善は難しいものの、改善に向けた転換点にあるといえようとコメント。目標株価900円は、23年3月期同証券予想の小幅増額を踏まえ、23年3月期同証券予想PBR0.68倍から算出されている。第2四半期(21年7-9月)決算発表時に公表予定の中長期計画の具体的内容に注目したいとしている。

 同社の業績は、売上高重視、縦割り型の経営スタンス、投資基準の甘さが根底にあると考えらえることから、業績はコロナ前から不振が続いてきたが、これらが4月の社長交代で大きく変わる可能性があることに注目したいとしている。新任の細谷社長は部門長や現場との対話を重視し、ボトムアップも取り込んだ改革を進めており、先ず、百貨店の稼ぐ力を高め、グループ全体の収益力向上につなげていく方針。

 同証券では業績予想を小幅修正、22年3月期は第2四半期のコロナ影響拡大で小幅減額するものの、23年3月期から24年3月期は経営改革の成果を主因に列缺営業利益以下を小幅増額するとしている。コロナ影響は予断を許さないものの、ワクチン接種の進展などで、22年3月期下期から縮小に向かうとみられるとしている。

 13日の終値は、前週末比40円高の813円。

提供:モーニングスター社

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