日経平均は160円安と4日ぶり反落、米国株安で利益確定売りが先行、一巡後は下げ渋る=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比160円05銭安の3万0510円05銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、14日の米国株安を受け、きのう約31年1カ月ぶりの高値水準に浮上した反動で利益確定売りが先行した。次第に下げ幅を拡大し、前場終盤には3万0347円30銭(前日比322円80銭安)まで下落した。日本時間午前11時に発表された中国8月鉱工業生産や中国8月小売売上高が伸び鈍化で市場予想を下回り、重しとして意識された。ただ、一巡後は株価指数先物買いを交え、下げ渋りの流れとなった。

 東証1部の出来高は6億934万株、売買代金は1兆5308億円。騰落銘柄数は値上がり190銘柄、値下がり1958銘柄、変わらず38銘柄。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も売られた。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、三井金<5706.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も安い。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、ユナイテド海<9110.T>などの海運株が堅調。

 個別では、プロレドP<7034.T>がストップ安ウリ気配となり、東京機<6335.T>が3日連続のストップ安。タカショー<7590.T>、LinkU<4446.T>、エニグモ<3665.T>などの下げも目立った。半面、ブラス<2424.T>がストップ高カイ気配となり、ヤーマン<6630.T>がストップ高。川西倉<9322.T>が一時ストップ高となり、サインポスト<3996.T>、ギフト<9279.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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