日経平均は461円高と9日ぶりに大幅反発、買い先行後も海外市場の動向を支えに堅調推移=7日前場

 7日前場の日経平均株価は、前日比461円45銭高の2万7990円32銭と9日ぶりに大幅反発して取引を終了した。朝方は、きのうまで大幅に8日続落した反動や、米国株高を受け、買いが先行した。一時上げ幅を縮小する場面がみられたものの、リバウンドを狙った買いで堅調に推移。時間外取引で米株価指数先物が上昇し、7日の取引を開始した香港・ハンセン指数も反発したことを支えに、午前11時15分には、同486円24銭高の2万8015円11銭を付ける場面があった。為替市場では、ドル・円が1ドル=111円40銭台(6日は111円67-68銭)で、朝方の水準と比べ、やや円安方向にある。東証1部の出来高は7億1249万株、売買代金は1兆5453億円。騰落銘柄数は値上がり1396銘柄、値下がり683銘柄、変わらず104銘柄だった。

 市場では「大幅に調整した後だけに、まだまだ不透明感が続きそうで、森(全体)よりも木(個別)の動きが中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が上昇。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も高い。楽天グループ<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も堅調。大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、21業種が上昇、12業種が下落した。

 個別では、カワタ<6292.T>、一蔵<6186.T>、川崎汽<9107.T>、セレス<3696.T>、オーケストラ<6533.T>などが上昇。半面、三井松島HD<1518.T>、石油資源<1662.T>、住石HD<1514.T>、日金銭<6418.T>、富士石油<5017.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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