日経平均は61円安と続落、米国株安で売り先行、一時上げ転換も買い続かず=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比61円62銭安の2万8168円99銭と続落。朝方は、売りが先行した。IMF(国際通貨基金)が12日、21年の世界経済成長率見通しを引き下げ、同日の米国株式が下落した流れを受け、前場早々に2万7993円46銭(前日比237円15銭安)まで下落した。その後、株価指数先物買いを交えて上げに転じ、一時2万8364円99銭(同134円38銭高)まで上昇した。2万8000円割れ後にすかさず押し目買いが流入したことで短期筋の買い戻しを誘ったとの見方が出ていた。ただ、買いは続かず、一巡後は再びマイナス圏入り、さえない展開となった。

 東証1部の出来高は5億8421万株、売買代金は1兆2707億円。騰落銘柄数は値上がり715銘柄、値下がり1359銘柄、変わらず109銘柄。

 業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、明治海<9115.T>などの海運株が軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、信越化<4063.T>、日ペイントH<4612.T>などの化学株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株もさえない。

 半面、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が堅調。LIXIL<5938.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株や、日揮HD<1963.T>、大林組<1802.T>などの建設株も高い。アシックス<7936.T>、大日印<7912.T>などのその他製品株や、住友電工<5802.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も買われた。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も値を上げた。

 個別では、三光合成<7888.T>、ワッツ<2735.T>、インターアク<7725.T>、イトアンHD<2882.T>、タマホーム<1419.T>などの下げが目立った。半面、サインポスト<3996.T>、フィルC<3267.T>、OKK<6205.T>、Jフロント<3086.T>、東京機<6335.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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