<米国株情報>ユナイテッド航空、第3四半期は需要回復で売上高・EPSとも予想上回る

株式

2021/10/21 10:50

 航空大手ユナイテッド航空ホールディングス<UAL>が19日引け後に21年12月期第3四半期(7-9月)の決算を発表。売上高は前年同期比3.1倍の77億5000万ドル、最終損益は4億7300万ドルの黒字(前年同期は18億4100万ドルの赤字)、希薄化後1株当たり損益(EPS)は1.44ドルの黒字(同6.33ドルの赤字)にそれぞれ転換した。なお、コロナ禍前の19年同期との比較では、売上高が32%減、最終損益が54%減にとどまった。

 政府からの約11億ドルの給与支援金などの一時的要因を除いた調整後の希薄化後1株当たり損益(EPS)も1.02ドルの赤字(同8.16ドルの赤字)となったが、売上高、同EPSともに市場の予想ほど悪化しなかった。

 売上高のうち、旅客収入は前年同期比4.0倍の66億3700万ドル、貨物輸送収入は同23%増の5億1900万ドルと好調を維持した。

 新型コロナウイルス感染拡大の沈静化による経済活動の再開や国内でのワクチン接種が追い風となった。スコット・カービーCEO(最高経営責任者)は「今後はビジネス需要の回復や欧州の入国規制解除が見込まれるため、先行きは楽観的」と述べた。同社は22年の国際線の輸送能力を10%拡大する計画。

 第4四半期(10-12月)の業績見通しについて、売上高を19年同期比で30%減-25%減(中央値の27.5%減)と予想した。市場予想は25%減。輸送能力は、19年同期比で約23%減に、TRASM(有効座席マイル数当たりの全営業収入)は同約1%減を見込む。第3四半期は19年同期比で輸送能力が28%減、TRASMが5.1%減だった。

 20日の株価は朝方に1.47%高と反発したが買いは続かず、0.58%安の45.95ドルと3営業日続落して引け、その後の夜間取引でも日中終値付近でもみ合った。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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