日経平均は93円安と3日ぶり反落、弱含みながらもみ合い商状が続く=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前日比93円84銭安の2万9161円71銭と3日ぶりに反落して取引を終了。きのう20日の上値の重い動きを受け、朝方から売りが先行。午前9時14分には、同200円53銭安の2万9055円02銭を付ける場面がみられた。時間外取引で米株価指数先物が下落する一方、中国・上海総合指数は反発するなど、まちまちの動きのなか、弱含みながらもみ合い商状が続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=114円30銭前後(20日は114円34-36銭)で、方向感に欠ける動きが続いている。東証1部の出来高は4億7043万株、売買代金は1兆1096億円。騰落銘柄数は値上がり957銘柄、値下がり1080銘柄、変わらず143銘柄だった。

 市場では「来週の21年3月期第2四半期(21年4-9月)決算の本格化までは、主力銘柄は手がけづらく、値動きの軽い中小型株への個別物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、18業種が下落、15業種が上昇した。

 個別では、ミダックHD<6564.T>、クリレスHD<3387.T>、シンプレHD<4373.T>、EduLab<4427.T>、井筒屋<8260.T>などが下落。半面、サインポスト<3996.T>、コア<2359.T>、Vキューブ<3681.T>、エンビプロH<5698.T>、ヒトコムHD<4433.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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