(再送)日経平均は183円高と反発、朝安後に切り返す、中国恒大のドル債利払い実施報道が後押し=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比183円53銭高の2万8892円11銭と反発。朝方は、売りが先行した。21日の米国株式は高安まちまちながら、日経平均先物が朝方に軟化した流れを受け、前場の早い段階で2万8546円57銭(前日比162円01銭安)まで下落した。いったん上げに転じた後、再度マイナス圏入りする場面もあったが、先物買いに切り返し、一時2万8989円50銭(同280円92銭高)まで上昇した。円安歩調とともに中国恒大集団がドル債の利払い実施との報道が後押した。一巡後は戻り売りに上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は5億536万株、売買代金は1兆1673億円。騰落銘柄数は値上がり1120銘柄、値下がり905銘柄、変わらず150銘柄。

 市場からは「朝方はきのうの軟地合いを引き継いだが、その後は自然体の押し目買いが入り、中国恒大のニュースで短期筋が先物買いに動いたという流れだ。基本的に決算待ちではあるが、とりあえず衆院選(10月31日投開票)とFOMC(米連邦公開市場委員会、11月2-3日開催)が無事通過することが大事だ」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が堅調。コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>、ディスコ<6146.T>などの機械株や、TOTO<5332.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まり、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も値を上げた。

 半面、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株が軟調。東邦鉛<5707.T>、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も売られ、山崎パン<2212.T>、コカコーラ<2579.T>などの食料品株も値を下げた。

 個別では、新日科学<2395.T>、サインポスト<3996.T>、三井松島HD<1518.T>、ホクシン<7897.T>、オーケストラ<6533.T>などの上げが目立った。半面、KOA<6999.T>、ZHD<4689.T>、クリレスHD<3387.T>、セレス<3696.T>、一蔵<6186.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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