<特集>好需給銘柄をマーク(4)=日清粉G―信用売り長状態に下値支持線にらみ買い戻し思惑も

株式

2021/10/22 17:18

 日清製粉グループ本社<2002.T>に狙い目がある。15日申し込み現在の信用取引残高は、買い残が5万株強、売り残が17万株強と売り長状態。さらに同日報告分の株券等貸借週末残高によると借り手のカラ売りポジションにつながる貸付残高が有担保分で210万株超に上る。株価は、9月17日に年初来高値1953円を付けた後、調整に転じたが、下値支持線として意識される200日移動平均線にをにらみ、買い戻し思惑が漂う。むろん、出直り再開となれば、買い戻し圧力が強まる可能性がある。

 業績は堅調だ。22年3月期の連結業績予想は上方修正済みで、営業利益は期初予想比10億円増の292億円(前期比7.4%増)を見込む。第1四半期(21年4-6月)決算では同利益73億3400万円(前年同期比41.4%増)を達成。海外製粉事業および中食・総菜事業等の利益が拡大した同四半期実績などを踏まえ、今期見通しを見直した。ちなみに、原料となる輸入小麦の政府売り渡し価格の引き上げに伴い、12月20日納品分から業務用小麦粉の値上げを決定し、コスト高吸収に動く。

提供:モーニングスター社

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