日経平均は645円高と大幅続伸、自民の「絶対安定多数」確保を好感、米株の最高値更新も支援=1日前場

 1日前場の日経平均株価は前週末比645円46銭高の2万9538円15銭と大幅続伸。朝方は、買い優勢で始まった。10月31日投開票の衆議院議員選挙で自民党が単独で国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の261議席を確保し、好感された。前週末の米主要株式の最高値更新も支援要因となり、前場の早い段階で2万9633円33銭(前週末比740円64銭高)まで上伸した。その後、利益確定売りに伸び悩み、2万9500円割れ水準に押し戻されたが、売り進む動きにはつながらず、前引けにかけてしっかりとなった。

 東証1部の出来高は6億5095万株、売買代金は1兆6416億円。騰落銘柄数は値上がり1745銘柄、値下がり359銘柄、変わらず76銘柄。

 市場からは「岸田政権の安定化で経済対策が期待され、外国人の買い戻しで相場レンジが一段切り上がった。ただ、2-3日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、決算の最中でもある。日経平均2万9500円オーバーの水準は売りが出てくると見られ、それをこなしながらの展開になろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株が上昇。JT<2914.T>、日ハム<2282.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も高く、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われた。資生堂<4911.T>、JSR<4185.T>、住友化<4005.T>などの化学株も引き締まり、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も値を上げた。洋缶HD<5901.T>、LIXIL<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株も堅調。

 半面、証券商品先物株では、野村<8604.T>が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。

 個別では、ストライク<6196.T>がストップ高カイ気配となり、伯東<7433.T>、ポピンズHD<7358.T>、小松マテレ<3580.T>、保土谷化学<4112.T>などの上げが目立った。半面、関西スーパ<9919.T>、メンバーズ<2130.T>がストップ安ウリ気配となり、IRJHD<6035.T>、アイネス<9742.T>、GセブンHD<7508.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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