<一撃!裏銘柄>V字回復へ視界良好、大相場発展も

株式

2021/11/4 11:31

 業績V字回復により株価が勢いづくバルカー<7995.T>をマークしたい。同社はプラントや半導体製造装置、産業用機器向けの工業用シール材大手。半導体メーカーの設備投資に伴い需要が生じる特殊タンクに注力している。

 半導体製造装置や電子部品など先端分野の市場が拡大し、今3月期上期の連結業績は売上高が247億4000万円(前年同期比14.4%増)、営業利益が26億9600万円(同60.0%増)にそれぞれ伸びた。第2四半期(7-9月)の受注高は前年同期(107億5600万円)や前四半期(130億1300万円)を上回る130億6300万円。通期では営業利益は55億円(前期比58.3%増)を計画している。

 コロナ前の2019年3月期(営業利益56億900万円)水準へのV字回復に進む同社。ここへきて薬液貯蔵用ライニングタンクの需要が拡大している点も見逃せない。大手半導体メーカーの工場向けの引き合いは強く、戦略的に米国や中国、台湾の拠点を拡充するなど海外戦略を強化している。

 また、10月7日には、半導体実装プロセスの開発を得意とし、IoT(モノのインターネット)向け製品などで年間200件を超える実装開発案件の受託実績を持つコネクテックジャパン社との資本・業務提携を発表した。コネクテックジャパンの低温実装技術に加え、パートナー企業が持つ広範な技術、各種アプリケーションに関する経験やノウハウを融合させるなどシナジー(相乗)効果を追求しながら共同開発を推進する。

 直近の株価上昇により週足のパラボリックが陽転し、9月14日高値2350円を上抜いた。価格帯別出来高をみても、現水準より上は商いが薄く戻り売り圧力が小さそうなことに加え、昨年2月以来およそ1年9カ月ぶりに5年移動平均を突破したことから、相場の流れは明確に変わったとみてよさそうだ。17年のような息の長い相場となるか、注目したい。

提供:モーニングスター社

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