日経平均は117円程度安、週末要因や為替が円高方向に振れ売り優勢に=5日寄り付き

 5日午前9時21分すぎの日経平均株価は、前日比107円程度安い2万9687円前後で推移。午前9時15分には、同154円35銭安の2万9640円02銭を付けている。朝方は、きのう4日の堅調な動きが継続し買いが先行したもよう。ただ、週末要因に加え、為替市場で、円がドルやユーロに対して円高方向に振れていることが意識され、売りが優勢となっている。現地4日の米国株式市場は、NYダウが6日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数は6日続けて終値ベースで史上最高値を更新するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比45円安の2万9775円だった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も下げている。

 個別では、BEENOS<3328.T>、エイチワン<5989.T>、加賀電子<8154.T>、ピジョン<7956.T>、クレオス<8101.T>などが下落。半面、KHネオケム<4189.T>、マネックスG<8698.T>、レノバ<9519.T>、シグマクシス<6088.T>、コナミHD<9766.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時21分時点で、1ドル=113円台の後半(4日は1ドル=114円21-22銭)、1ユーロ=131円台の半ば(同132円16-20銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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