<新興国eye>トルコ9月失業率、11.5%―4カ月ぶり低水準

新興国

2021/11/12 11:41

 トルコ統計局が10日発表した9月失業率(季節調整後、15歳以上)は11.5%と、8月の11.8%(改定前12.1%)を下回り、3カ月連続で低下し、6月(10.6%)以来4カ月ぶりの低水準となった。背景には感染急拡大を受け、4月15日から5月17日まで全国ロックダウン(都市封鎖)に入ったが、ロックダウン解除後の5月中旬以降は観光業やカフェ・レストランでの雇用が回復していることがある。

 失業率全体のうち、非農業部門の失業率は13.3%と、8月の13.8%(改定前は14.2%)を下回り、3カ月ぶりに低下した。

 年代別では15-24歳の若年層の失業率は21.5%と、8月の22.4%(改定前は22.7%)を下回った。

 また、労働供給の余地(活用できていない労働力)を示す、いわゆる未活用労働者比率は21.9%となり、8月の21.7%を上回り、雇用市場のたるみ(労働力などの余剰)が続いている。

 失業者数(15歳以上)は前月比7万人減の379万4000人と、減少に転じ、前年同月比でも16万人減と、大幅に改善した。一方、雇用者数も同42万6000人増の2925万4000人と、増加に転じた。前年比では224万3000人増と、雇用回復が続いている。雇用率は45.8%と、8月の45.2%(改定前は45%)や前年同月の43%を上回った。

 労働市場参加率は51.7%と、8月の51.2%を上回り、前年同月の49.3%を2.4ポイント上回った。

 政府が9月6日に発表した22-24年の新中期3カ年経済計画では、21年末時点の失業率の見通しを12.6%と予想している。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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