村田製、新中計好感し上げ幅拡大―新領域を強化へ

株式

2021/11/16 15:43

 電子部品大手の村田製作所<6981.T>が上げ幅を拡大した。新たな中期経営計画が好感された。

 15日に発表した23年3月期からの新中計では。最終年度の2025年3月期に連結売上高2兆円(今期計画は1兆7300億円)を掲げ、営業利益率20%(営業利益4000億円)以上を目指す。22年3月期の営業利益の見通し(3650億円)に約1割以上の上乗せを図る考えだ。

 3年の時間があるだけに、これだけでは「物足りない印象」(欧州系証券)との評価も聞かれる。しかし、同時に「30年のありたい姿」へ向けた事業ポートフォリオの確立を明確にした。従来の通信や車載分野に加え、環境やヘルスケア領域での展開を積極化する方向だ。

 また、中計では土地建物を除く3年間の設備投資5400億円(前中計見込み4500億円)を想定し、これとは別に戦略投資2300億円を予定している。また、株主還元も計2700億円(同2000億円)に拡充して安定的な増配を視野に入れる。

 16日の終値は、前日比158円高の8839円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ