<相場の読み筋>11月22日
2021/11/22 7:45
前週末19日の米国株式は、NYダウが前日比268.97ドル安の3万5601.98ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同63.728ポイント高の1万6057.438ポイントと続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は連日で、終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億4719万株、ナスダック市場が105億9666万株だった。オーストリア政府は19日、新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け22日から全土でロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表。同感染症の新規感染者数が増加傾向にある、他国にも同様の措置が実施されるとの警戒感から、景気敏感株を中心に下落した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やメタ(旧フェイスブック)<FB>、テスラ<TSLA>などが買われ、同指数の上昇を支えた。
22日の東京株式は、軟調な展開か。前週末19日に反発した反動から、売り優勢のスタートとなりそう。手がかり材料に欠けるなか、あす23日が勤労感謝の日で休場となることもあり、積極的にポジションを取る動きは限られそうだ。一方、前週末19日に発表された経済対策への期待感が下支えする場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(前週末19日は114円36-37銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の半ば(同129円72-76銭)と円高に振れている。輸出を主力とする銘柄には重しとなりそう。前週末19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、キヤノン<7751.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同19日の大阪取引所清算値比155円安の2万9625円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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