日経平均は67円安と反落、欧州での新型コロナ感染再拡大警戒にNYダウ安で売り先行=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前週末比67円92銭安の2万9677円95銭と反落。朝方は、売りが先行した。欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大を警戒し、前週末のNYダウが下落した流れを受け、前場の早い段階で2万9542円29銭(前週末比203円58銭安)まで下落した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高もあって下げ渋り、一時2万9689円73銭(同56円14銭安)まで引き戻した。その後は一服商状となった。

 東証1部の出来高は5億4403万株、売買代金は1兆1857億円。騰落銘柄数は値上がり857銘柄、値下がり1202銘柄、変わらず121銘柄。

 市場からは「欧州での新型コロナ感染の広がりが懸念され、先物を売った向きがいるが、売り切れないようだ。対策が出たり、飲み薬も出てくるとなれば、コロナで売っても儲からないのは分かっているはずだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も安い。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、JR東海<9022.T>、京急<9006.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株も値を下げた。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も売られた。三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>などの機械株もさえない。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も買われた。日電硝子<5214.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も高く、塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も引き締まった。グリー<3632.T>、オービック<4684.T>などの情報通信株も値を上げた。

 個別では、国際紙パ商<9274.T>、ディアライフ<3245.T>、フィルC<3267.T>、キャンドゥ<2698.T>、フィックスターズ<3687.T>などの下げが目立った。半面、マーケットエンター<3135.T>がストップ高カイ気配となり、OKK<6205.T>が3日連続ストップ高。GameW<6552.T>、アグレ都市<3467.T>、JUKI<6440.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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