JFE、理研と鉄筋コンクリート床版の欠陥の有無を定量的に評価可能なシステムを開発

株式

2021/12/2 16:06

 ジェイ・エフ・イー・ホールディングス(JFE)<5411.T>グループのJFEエンジニアリングは1日、理化学研究所(理研、埼玉県和光市)と、道路橋床板の非破壊検査研究チームを結成し、アスファルト舗装の下にある鉄筋コンクリート床版の劣化を非破壊でイメージングし、欠陥の有無を定量的に評価可能な診断システムを開発したと発表した。

 従来、橋りょうやトンネルなどのコンクリート構造物の老朽・劣化診断は、目視で行われている。この方法では診断の都度アスファルトを剥がす必要が生じるため、多大なコストと時間を要し、検査を定期的に実施することが困難な状況にある。研究チームは、理研で開発した「理研小型中性子源システムRANS-2(ランズ・ツー)」を用いて、模擬的な劣化を施したコンクリート床版の内部を、後方散乱中性子イメージング法によって可視化し、劣化の位置、大きさの評価だけでなく、劣化の状態が「水分の滞留(滞水)」、「土砂化による空洞」または「空洞の底に水分の滞留」かの識別を行えることを実証により確認した。

 2日の終値は、前日比3円安の1321円。

提供:モーニングスター社

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